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【写真付きレポ】アムトラックルーメットで12時間!カリフォルニア縦断してみた話|ロサンゼルス→サンフランシスコ

※この記事には、一部広告リンク(PR)が含まれています。でも、紹介しているのは実際に旅してよかったもの・使ってよかったサービスだけ。「旅ぐせ。」らしく、正直な感想と共に書いています。

この記事では、アメリカを縦横無尽に走るアムトラックの路線のうち、
カリフォルニアを縦断する「コースト・スターライト号」に乗って、
ロサンゼルスのユニオンステーションから、サンフランシスコの玄関口・エメリービルまでの電車旅についてご紹介します。

今回は写真をふんだんに使って、
まるで一緒に旅しているような感覚をブログを通してお届けできればと思います。

今から旅に出る人も、構想中の人も、
「いつか行ってみたいな」と思っている人も、
あるいは、今は日々の生活に追われている人も——

きっと読み終える頃には、私と一緒にエメリービルに着いているはず。

それでは今日も、「旅ぐせ。」で一緒に旅しましょう!

目次

はじめに:長距離電車旅の魅力とは。

長距離列車の魅力とは、ずばり——
点でしかなかった土地が、線で繋がっていくダイナミックさにあると思っています。
地球を旅しているんだ!という、スケールの大きな感動を与えてくれる乗り物です。

「時間がかかる」ということは、実はとても贅沢なこと。
誰にも邪魔されず、大切な人と丸一日を過ごせる約12時間の行程は、何にも代えがたい一生の思い出になります。

車窓から次々に変わる景色を追いながら、心地よく響く汽笛に耳を澄まし、
食堂車では、たまたま居合わせた人と会話を楽しむ。
そのすべての時間の中で、列車は確実に、確実に、前へ進んでいきます。

私は、そんな“前に進み続ける力”に勇気をもらえる列車が大好きです。

アムトラックってどんな列車?予約・ルート・料金まとめ

アムトラック(Amtrak)は、アメリカ全土をつなぐ長距離列車サービス。日本の新幹線とは違って、「ゆっくり移動して景色を楽しむ」のが醍醐味です。

■ コースト・スターライト号とは?

今回私が乗ったのは、コースト・スターライト(Coast Starlight)号
アメリカ西海岸を縦断するルートで、ロサンゼルス〜サンフランシスコ〜ポートランド〜シアトルを結んでいます。 その中から、今回はロサンゼルスのユニオンステーション → サンフランシスコの玄関口・エメリービル(Emeryville)までを旅しました。

■ 予約方法と予約時期

私はアムトラックの公式アプリから、日本にいる段階で数ヶ月前に予約しました。
英語さえOKであれば公式アプリは使いやすく、座席の種類や車内の設備も写真付きで確認できるので、事前のアプリ予約はおすすめです!次のトピックで書きますが、席に種類があります。どうしても個室がいい!というかたは、予定が決まり次第早めに予約することをおすすめします。

ただ、アプリはすべて英語のため、英語が苦手なかたには難しいかもしれません。
 そんなときはKKdayで日本語で安心な予約も可能なのでぜほご利用してみてはいかがでしょう!
/KKdayでアムトラックを予約\

出発時間は朝9時51分ごろの便を選択。エメリービルへの到着は21時31分。昼間のすべてを電車で過ごすことになりますが、この日までロサンゼルスに1週間滞在していたため、1日休息DAYとして旅に組み込みました。

乗っている間は、アメリカ西海岸の景色をたっぷり楽しめます。

■ どんな席を選んだ?(ルーメットについて)

今回は、アムトラックの寝台付き個室「ルーメット(Roomette)」を利用しました。後ほど写真を載せたいと思います。

  • 2人で利用できる小さな個室
  • 昼は向かい合わせのシート、夜はベッドに変形(2段ベッドのような構造)
  • 食事代込み(※寝台車利用者は食堂車での食事が無料。今回はランチとディナー付き)
  • 水のペットボトル2本無料、アメニティ、部屋にはゴミ箱やクローゼットも完備

乗車中はプライベートな空間でくつろげて、暖かなカリフォルニアの太陽を浴びながらお昼寝をしたり、車窓の風景をゆっくり堪能できるのが最高でした。

■ 料金の目安(ルーメット2人利用)

私が乗車した区間(ロサンゼルス〜エメリービル)では、ルーメット2人分の料金でおよそ500ドル前後でした(※予約時期・セールなどにより変動あり)。

ちなみに、座席のみのCoach Classであればもっと安く、片道50ドル前後のことも。

2名で2食付き。ご飯代がバカにならない今のアメリカで、ロサンゼルスからサンフランシスコまで移動できることを考えると、コスパはかなり良いと感じました。

■ 所要時間とルートの見どころ

ロサンゼルス〜エメリービル間は、約12時間の行程。 途中、サンタバーバラやサンルイスオビスポなど、美しい海沿いの景色や丘陵地帯、農地や石油掘削地帯などバラエティに富んだ風景を楽しむことができます。

特に見どころは、太平洋をバックにサーファーズハウスのようなアメリカンハウスが並ぶエリアや、壮大な畑、石油の掘削地帯。列車から見える景色はまさに、“アメリカを旅している”感覚を味わえる12時間です。

 まとめ

  • 予約はアプリが便利!数ヶ月前からでもOK
  • ルーメットは2人で快適&旅感たっぷりな個室
  • 料金は時期により変動、寝台で約500ドル前後(2名)
  • 長時間移動だからこそ贅沢。海も丘も街も見える“アメリカ縦断旅”の醍醐味が詰まってる!

 補足情報

荷物のこと:荷物は車両入り口付近に設置します。比較的落ち着いた雰囲気の列車で、年配の方も多く、治安面での不安は少なめ。ただし心配な場合は、スーツケースをベルトなどで固定しておくと安心です。

食堂車のメニュー/雰囲気:メニュー詳細やミールの写真は後ほど紹介予定! 食事のタイミングで車掌さんが案内してくれます。

Wi-Fiや電波について:今回はソフトバンクの「アメリカ放題」を利用しましたが、約1/3の区間では圏外でした。Wi-Fiは一部のアムトラック路線にはありますが、コースト・スターライト号では利用できない場合が多いので注意が必要です。

乗車当日!ロサンゼルス・ユニオンステーション駅から旅がはじまる

Trader Joe’sで買ったノンファットヨーグルトと味噌汁が朝ごはん

やや緊張気味に早起き。
朝ごはんを済ませ、パッキングも完了。
3泊お世話になったホテルとの別れは寂しいけれど、いざ次の街へ。
私にとって、旅の中でいちばん胸が躍るのは、次の街への出発の瞬間です。

今回泊まったのはロサンゼルスのキングスナイツイン。すごくおすすめなので別記事にしたいと思います!

バスに揺られて約5〜6分。
大好きなオルベラストリートを通りぬけてユニオンステーションへ向かいます。

朝9時のオルベラストリート。
メキシカンな雰囲気が大好き!

朝なので、通りはほとんど無人ですが、1軒だけ、開店準備をしているお土産屋さんを発見。
時間はすでに9時。そこまで余裕があるわけじゃないですがかわいい絵葉書を見つけてしまい、もちろん、買います。

ユニオンステーション 相変わらず空が綺麗!

無事にユニオンステーションに到着。
アムトラック乗り場へ、急ぎ足で向かいます。

ちなみに、ユニオンステーション周辺の治安はあまり良くありません。
明るい時間帯であれば大きなトラブルは少ないと思いますが、
薬物中毒のような人や、奇声を上げながら腕を振り回している人など、実際に見かけました。
そんな場面に遭遇したら、目を合わせず、足早に通り過ぎましょう。

なお、ルーメットを予約している場合、駅のラウンジが利用できます
が、今回は時間ギリギリの到着だったため、残念ながら立ち寄れず……次回は絶対に使いたいです!

そしてついに乗車です。

駅ホーム。自転車のままのひともいたりします。

車内&座席のようす

アムトラックのルーメットです。

座席は向かい合わせになっているルーメット(個室タイプ)
このシートはベッドに早変わりします。

オルベラストリートで購入したポストカードを眺めてみました。笑

ちなみに、これがさっき大急ぎで買ったオルベラストリートの絵葉書。
席について一息、あらためて眺めているともっと買っておけばよかった、なんて思います。

ドアで部屋が仕切れます。このバックパックのかけてある壁側が引き出せて、クローゼットになります。

室内には、小さなゴミ箱とクローゼット、バックパックをかけられるラックも完備
枕もフカフカで、シートも広く快適です。

ティッシュペーパー、アメニティ、枕。右上がコンセントになっています。

乗車してすぐ、車掌さんがチケットを確認しに来ます。
私はアプリで予約していたので、スマホ画面のQRコードを見せました。

その後、別のお兄さんがきてランチの時間を聞かれます。1時30分をリクエスト。
時間が書かれた紙のカードを渡されました。

ちなみに、売店もあり、水や軽食が販売されています。

このほかに私は使用しませんでしたが、シャワー室もあるようです!

途中駅もたのしい

サンルイスオビスポ駅
各駅とっても素敵

途中、各駅20分ー30分の停車をし、毎回降車可能です。
私は外の空気が吸ってみたくて毎回降りました。まるで砂漠?!と言わんばかりのめちゃくちゃ暑い駅もありました。どこの駅も人が少なくがらんとしていて、雰囲気が最高です。

ちなみにアムトラックは禁煙。タバコを吸うひとは駅に到着するごとに遠くの方に行って吸っていました。

絶景続きの車窓!カリフォルニア沿岸の風景たち

ここは説明不要!しばしアムトラック車窓ギャラリーをお楽しみください。

ディズニーランドのウエスタンリバー鉄道じゃん!と大興奮。笑
キャンピングカーがいっぱい停まっていました
石油を掘削しているよう

お待ちかねのランチ&ディナーレビュー

朝とランチメニュー
ディナーメニュー

各ルーメットの座席には、あらかじめ食事のメニュー表が置かれていて
食事までのあいだ、ああでもないこうでもないとメニュー選びに盛り上がります。

時間になったら、いよいよ食堂車へ。
こちらが食堂車内の様子です。ゆったりとしたシートで快適です。

▼ ちなみに私が選んだランチはこちら

ミール(メイン)とデザート、飲み物をそれぞれチョイス。
食後のコーヒーも用意してくれます。

私はチーズたっぷりのハムサンド、チョコブラウニーをチョイス。おいしかったです!
ボリュームが多い場合や、座席でゆっくり食べたい場合は、スタッフに声をかければテイクアウト形式にも対応してくれます。

食後のコーヒーはスターバックスです!部屋に持ち帰ってゆっくり飲みます。

▼ ディナーはこちら

ディナーでは、メイン料理とサラダ、飲み物を選択。
もちろん、食後のデザートとコーヒーもついてきます。

意外と飲む機会がないので牛乳があって嬉しかった!
カマンベールチーズがとてもおいしい

メインはステーキに。ボリューム満点です。笑
そうこうしているうちに、車窓の外には夕暮れが広がってきました。
食後のコーヒーを片手に、ゆっくりと席に戻ります。

もう少しでアムトラックとお別れの時間。長いように感じていた12時間、あっという間です。

サンフランシスコの最寄りエメリービル駅に到着!

ディナータイムが終わるころ、列車はいよいよ終点のエメリービルに近づいてきました。
車窓からは、アメリカンフットボール(NFL)チーム「サンフランシスコ・フォーティーナイナーズ」の本拠地、リーバイス・スタジアム(Levi’s Stadium)も見えます。

リーバイススタジアム!!

車掌さんのアナウンスが始まりました。さぁいよいよ到着です!!!

到着!!

降車駅のエメリービルに降りました。とても楽しく「移動」を楽しめた12時間の電車の旅が終わりました。

今夜はサンフランシスコ市内までは移動せず、
エメリービル駅から徒歩約5分の「フォーポインツ・バイ・シェラトン(Four Points by Sheraton)」に宿泊します。

夜の到着で疲れが出る時間帯なので、駅から歩いてすぐのホテルに1泊するのはとてもおすすめ。
チェックインもスムーズで、長旅の締めくくりにちょうどいい場所です。

エメリービル駅

実際に乗ってみて感じたこと(メリット・注意点)

ロサンゼルスで1週間、毎日遊び尽くしたあとの「まったりDAY」としてチョイスしたアムトラック。
この日をどう過ごそう?と思っていましたが——

約12時間の乗車時間は、想像よりもあっという間でした。

▽ 乗ってよかったこと・印象に残ったこと

  • ロサンゼルスからサンフランシスコへ、景色の移り変わりをゆっくり味わえる
  • ルーメットでもドアを開けて、初対面同士で会話を楽しむ空気感が心地よい(欧米人の高齢者が多め)
  • 移動に丸一日かけるという、まるで船旅のような贅沢な時間の使い方
  • 前日ターゲット(スーパー)で買ったおやつを景色見ながら食べたことがすごく思い出に。笑
  • 売店コーナーのおじちゃんが、スピーカーで音楽を流しながら踊ってジュースを売っていた(ゆるい)
  • 食堂車での食事、スタッフとのゆるい会話

▽ 注意しておきたい点

  • 電波はかなり不安定。仕事や調べものには不向き
  • Wi-Fiなしの便もある(※私が乗ったコーストスターライト号はWi-Fi未設置でした)
  • 乗車時、ルーメットを予約していても自己申告しないとコーチ席に案内されるので要注意!

アムトラック旅を考えている人へ:こんな人におすすめ!

この旅がぴったりだなと感じたのは、こんな人たちです:

  • 飛行機の移動が少し苦手だけど、遠くに行きたい人
  • 「贅沢な時間の使い方」を味わってみたい人
  • 一つの場所を深く味わうより、道中を楽しみたいタイプ
  • 乗り物にロマンを感じる人(列車好きな人)
  • 気の合う人と、何もしない時間を静かに共有したい人
  • 旅の途中で少し立ち止まって、“旅そのもの”を味わいたい人

目的地に着くことだけが旅じゃない!
「移動そのものを楽しみたい」人に、アムトラックがおすすめです。

おわりに:ゆっくり移動するって、ぜいたくだ

「コスパ」「タイパ」なんて言葉が飛び交う今の時代では、
アムトラックで丸一日かけて移動する旅なんて、非効率で、ムダだと感じる人もいるかもしれません。

でも、刻々と変わる景色を見ながら読書をしたり、昼寝をしたり。
降りた駅では、愛らしく歳を重ねたマダムと写真を撮り合ったり。
そんな何でもない瞬間の積み重ねが、心を満たしてくれました。

変わりゆく風景、眠りに落ちる静かな時間、食堂車でのひととき。
そのすべてが、私にとってかけがえのない旅の思い出になりました。

アムトラックの旅は、ただの“移動”ではなく、
きっと「旅の本編」として思い出に残る時間になります。

急がないって、たのしいです。

ホテルの窓からの景色(フォーポインツバイシェラトン)

TRAVEL LIGHT, LIVE BIG!
Tabiguse sparks your next adventure.

最後まで読んでくだり、ありがとうございました。
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